この記事を書いた人|ひざき
米国株をメインに資産運用中。AIと一緒に自動売買システムを自作し、ペーパー口座での売買実績を毎週そのまま公開しています。自分の資産額も毎週公開中。専門家ではなく、いま実際に手を動かしている個人投資家の目線で書いています。→ プロフィール
みなさん、「Fear and Greed Index(フィア・アンド・グリード指数)」という言葉を聞いたことはありますか?CNNが公開している、市場の「恐怖」と「強欲」を0〜100の数字で表す人気の指標です。この記事では、①指数を構成する7つの項目、②5段階の数値の見方、③初心者がやりがちな3つの勘違い、をまとめて解説します。読み終わる頃には、ニュースで「恐怖指数が〜」と聞いてもピンとくるようになるはずです!!
Fear and Greed Indexとは?
Fear and Greed Indexとは、米CNNビジネスが算出・公開している投資家心理(センチメント)の指標です。市場参加者が今「怖がっている(Fear)」のか「強気になりすぎている(Greed)」のかを、0〜100のひとつの数字にまとめてくれます。0に近いほど極端な恐怖、100に近いほど極端な強欲です。
なぜこんな指標が必要なのでしょうか。株価は企業の業績だけでなく、投資家の「気分」でも大きく動くからです。みんなが怖がって投げ売りしているときは株価が実力以上に安くなり、みんなが浮かれているときは実力以上に高くなりがちです。その「気分の温度計」がこの指数、というわけです。
指数を構成する7つの項目
Fear and Greed Indexは、次の7つの市場データを組み合わせて算出されています。
| 構成項目 | ざっくり言うと |
|---|---|
| 株価モメンタム | S&P500(米国の主要500社をまとめた指数)が125日移動平均線より上か下か |
| 株価の強さ | 52週高値を更新した銘柄と安値を更新した銘柄の数の差 |
| 株価の広がり | 上昇銘柄と下落銘柄の出来高の差 |
| プット・コール比率 | 下落に備えるオプション(プット)がどれだけ買われているか |
| 市場ボラティリティ | VIX(恐怖指数と呼ばれる変動率の指標)の水準 |
| 安全資産への需要 | 株と債券、どちらが買われているか |
| ジャンク債需要 | リスクの高い債券がどれだけ買われているか |
ひとつひとつを個別に追う必要はありません。「株・オプション・債券のいろいろな角度から、市場の空気を測っている」と理解すれば十分です。
なお、VIX指数やその連動商品のチャートは埋め込みの制約で表示できないため、ここでは構成項目のひとつ「株価モメンタム」の判定に使われるS&P500のようすを、連動ETF「SPY」のチャートで見てみましょう(以下はS&P500連動ETFのチャートです)。

数値の見方は5段階
| 数値 | 状態 | 市場の空気 |
|---|---|---|
| 0〜24 | Extreme Fear(極端な恐怖) | パニック的な売り。総悲観 |
| 25〜44 | Fear(恐怖) | 弱気。慎重ムード |
| 45〜55 | Neutral(中立) | 強気と弱気が拮抗 |
| 56〜75 | Greed(強欲) | 強気。楽観ムード |
| 76〜100 | Extreme Greed(極端な強欲) | 過熱気味。総楽観 |
有名な使い方は「逆張りの目安」です。ウォーレン・バフェット氏の「他人が貪欲なときに恐れ、他人が恐れているときに貪欲であれ」という言葉の通り、Extreme Fearは仕込みのチャンス、Extreme Greedは慎重になるべき局面、と読むのが定番です。
ちなみに2026年7月時点の指数は「Neutral(中立)」圏にあります。前日7月9日の米国市場はS&P500が7,543ポイント(+0.8%)、ナスダックは26,206ポイント(+1.3%)と上昇し、NYダウも52,487ドルと史上最高値圏で推移していますが、心理面は意外と冷静、という組み合わせです。株価は高値圏なのに総楽観ではない…個人的には少し安心できる組み合わせだと思っています。
初心者がやりがちな3つの勘違い
- 勘違い①「数値だけで売買を決める」: この指数は「今の空気」を示すだけで、未来を予言するものではありません。Extreme Fearがさらに続く(=株価がもっと下がる)ことも普通にあります。
- 勘違い②「VIXと同じものだと思う」: VIXはFear and Greed Indexを構成する7項目のうちの1つです。「VIX=恐怖指数」「Fear and Greed Index=それも含めた総合指標」と覚えましょう。
- 勘違い③「毎日チェックして一喜一憂する」: 長期の積立投資家なら、極端な数値のときだけ気にすれば十分です。毎日見ると振り回されます(私も最初は毎日見て疲れました笑)。
私の使い方
私はこの指数を「売買のトリガー」ではなく「自分の感情のチェックリスト」として使っています。たとえば市場が急落して自分が怖くなったとき、指数がExtreme Fearなら「怖いのは自分だけじゃない。むしろ歴史的には買い場が近いことも多い」と冷静になれます。逆にExtreme Greedのときに新しい銘柄を買いたくなったら、「それ、雰囲気に流されてない?」と一度立ち止まる材料にしています。
米国株がそもそも初めてという方は、先に米国株とは?日本株との違いを初心者向けに解説を読んでいただくと理解がスムーズです。また、高値圏での心構えはNYダウが史上最高値!「今から買うのは怖い」と感じる初心者へでも書いていますので、あわせてどうぞ。
まとめ
- Fear and Greed IndexはCNNが公開する投資家心理の指標。0(恐怖)〜100(強欲)で表される
- 株価・オプション・債券など7つの項目から算出される総合指標で、VIXはその一部
- 極端な数値(Extreme Fear / Extreme Greed)のときこそ、逆張り的に冷静さを取り戻す道具として使うのが王道
- 2026年7月時点はNeutral圏。高値圏なのに総楽観ではない、面白い局面です
指数がExtreme Fearになる日は必ずまた来ます。そのときに慌てず「お、バーゲンセールかも」と思えるように、今のうちから見方に慣れておきましょう。とはいえ本音を言えば、このまま静かにドカンと上げてもらいたいところですが笑。
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市場のムードを測る指標シリーズ
Fear and Greed Indexだけで判断せず、他の指標と合わせて見るのがおすすめです。
- VIX(恐怖指数)とは?見方と目安(20超で警戒・30超でパニック級)
- セクターローテーションとは?(どのセクターに資金が向かっているか)
✍️ 筆者:ひざき|2019年から米国株をメインに投資。AI(Claude)と自作した自動売買の実績や本資産を毎週公開しています。→ 筆者について
この記事のデータの出典
本文中の制度・数値・日程などは2026年8月時点で確認できた情報にもとづいています。制度や日程は変更されることがあるため、実際に判断する際は必ず下記の公式情報でご確認ください。
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