VTI vs VYM どっちを選ぶ?初心者向け徹底比較

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はじめに

「VTIとVYM、結局どっちを買えばいいの?」——米国ETFを調べ始めた方なら、一度はこの疑問にぶつかるのではないでしょうか。どちらもバンガード社の超低コストETFで、日本の投資家からの人気も抜群。だからこそ迷いますよね。

折しも昨日7月13日(月)の米国市場は、中東情勢の緊迫化による原油高を受けてナスダック総合が−1.55%と大きめの下落になりました(ダウは−0.26%)。こういう荒れた日にこそ、「自分は何のためにそのETFを持っているのか」が問われます。

本記事では、VTIとVYMの違いを2026年7月時点の最新データで整理し、どんな人がどちらに向いているのかを初心者向けに解説します。

VTIとVYMの基本スペック比較

VTI VYM
正式名称 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF バンガード・米国高配当株式ETF
連動指数 CRSP USトータル・マーケット指数 FTSEハイディビデンド・イールド指数
投資対象 米国株式市場ほぼ全体(大型〜小型) 平均以上の配当利回りの米国大型株
銘柄数 約3,484(2026年5月末) 620(2026年4月末)
経費率(年) 0.03% 0.04%
分配金利回り 約1.16%(2026年7月上旬) 約2.44%(2026年7月9日)

経費率はどちらも0.03〜0.04%と業界最低水準で、コスト面はほぼ引き分けです。違いが出るのは「何を」「どれだけ」持つか、そして分配金です。ひとつずつ見ていきましょう。

違い①:「全部買う」VTIと「配当株だけ買う」VYM

VTIは米国株式市場のほぼ100%、大型株から小型株まで約3,500銘柄を丸ごと保有します。組入れ上位はNVIDIA(6.70%)、Apple(6.29%)、Microsoft(4.60%)とハイテク中心で、上位10銘柄だけで約34.6%を占めます(2026年5月末時点)。

一方VYMは、平均以上の配当利回りを持つ大型株約620銘柄に絞ります。上位はBroadcom(6.3%)、JPMorgan Chase(3.3%)、ExxonMobil(3.2%)、Johnson & Johnson(2.6%)と、金融・エネルギー・ヘルスケアの成熟企業が中心です(2026年4月末時点)。

正直、VTIは「市場そのもの」、VYMは「配当というフィルターをかけた市場の一部」と覚えるのが一番分かりやすいと思います!!

(VTI 日足チャート: TradingView)

違い②:分配金利回りはVYMが約2倍

2026年7月時点の分配金利回りは、VYMが約2.44%に対してVTIは約1.16%。およそ2倍の差があります。

ただしここで大事な注意点をひとつ。「利回りが高い=儲かる」ではありません。VTIは分配金が少ない分、NVIDIAのような成長企業の値上がり益(キャピタルゲイン)を丸ごと取りにいく設計です。分配金(インカム)を取るか、値上がり(グロース)を取るか、性格の違いと捉えてください。

  • VTI:分配金は控えめ。市場全体の成長をそのまま受け取る
  • VYM:年4回の分配金が厚め。キャッシュフローが目に見える

(VYM 日足チャート: TradingView)

違い③:値動きの性格 — 荒れた日に差が出る

VTIはハイテク比率が高く、上昇相場では力強い一方、昨日(7月13日)のような半導体主導の下げでは指数ごと売られやすい傾向があります。VYMはハイテク比率が相対的に低く、下落局面で粘りやすいと言われてきました。

ただし2026年現在のVYMは組入れ1位がBroadcom(半導体)になっており、「VYM=ハイテクと無縁」とはもう言えなくなってきています。高配当ETFといえども中身は年々変わる、という点は覚えておいて損はありません。

結局どっちを選ぶ?タイプ別の考え方

  • 資産を最大限成長させたい積立期の人 → VTI。分配金への課税を抑えつつ市場全体の成長を取り込めます
  • 分配金という「目に見える成果」がモチベーションになる人 → VYM。続けられることは何よりの武器です
  • 取り崩しが視野に入る世代・キャッシュフロー重視の人 → VYM。年4回の分配金が生活設計に組み込みやすい
  • 迷って決められない人 → コアVTI+サテライトVYMの併用も選択肢。割合は目的次第です

どちらか一方だけが「正解」ということはありません。同じバンガードの兄弟ETFですから、悪い選択肢はそもそも無いのです。

筆者の本音

筆者のコアはVTI派です。理由は単純で、分配金は受け取るたびに米国と日本で課税されるため、資産形成の途中では再投資の効率がどうしても下がるから。数字の上ではVTIを持ち続ける方が合理的だと考えています。

ただ、口座に分配金が振り込まれたときの嬉しさは想像以上で、あれは投資を続ける原動力になります。理屈では説明しきれない部分ですが、続かなければ元も子もないので、VYMをあえて混ぜる戦略も全然アリだと思っています。

これから口座開設という方は米国株の始め方 完全ロードマップ【初心者向け】を、筆者の実際の保有資産はひざきの本資産、全部見せます【2026年7月】をどうぞ。

リスク・注意点

  • VTIもVYMも株式100%のETFであり、元本保証はありません。直近も地政学リスクで市場全体が下落しています
  • 米ドル建て資産のため、円高になれば円換算の資産価値は目減りします(為替リスク)
  • 分配金には米国10%+日本約20%の課税があります(NISA口座でも米国分は課税)
  • 過去の傾向は将来のリターンを保証しません

なお、VTIもVYMも米国株を扱う証券会社なら1株(1口)から購入できます。株取引を始めるなら【DMM 株】!(PR)。口座選びの際も、手数料や取扱銘柄数を必ずご自身で比較検討してください。

まとめ

  • VTIは米国市場「まるごと」約3,500銘柄、VYMは高配当の大型株620銘柄
  • 経費率はともに最低水準(0.03%/0.04%)でコストはほぼ互角
  • 分配金利回りはVYM約2.44%、VTI約1.16%と約2倍の差(2026年7月時点)
  • 成長重視ならVTI、キャッシュフロー・継続のしやすさ重視ならVYM、併用もアリ

あなたの投資の目的に照らして、しっくりくる方を選んでみてください。

※あくまで個人の見解です。投資の判断はご自分の判断で行なってください。

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