ネオゲノミクスとは?NEO株をAIが選んだ理由

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ネオゲノミクス(NeoGenomics・ティッカー NEO)は、がんの遺伝子検査を専門にする米国の検査ラボ企業です。2026年4〜6月期は売上が前年同期比11%増の2億200万ドル、GAAPベースでは200万ドルの最終黒字でした。ただしこの黒字には債務消滅益1,100万ドルという一時的な利益が含まれており、通期では今も赤字見通しです。結論を先に書くと、私の自動売買システムはこの銘柄で含み益を出していますが、私自身の本資産では買いません。理由を順に書きます。

この銘柄は、私がAI(Claude)と作った自動売買システムがmoomooのペーパー口座(シミュレーション)で選んだものです。実際の資金による売買ではなく、売買推奨でもありません。

この記事を書いた人|ひざき

米国株をメインに資産運用中。AIと一緒に自動売買システムを自作し、ペーパー口座での売買実績を毎週そのまま公開しています。自分の資産額も毎週公開中。新NISAは毎年満額まで使っています。専門家ではなく、いま実際に手を動かしている個人投資家の目線で書いています。→ プロフィール

※この銘柄は、筆者は本資産(実際の自分のお金)では保有していません。以下は会社の公式資料にもとづく整理と、ペーパー口座での記録で、「実弾で持ってみてどうだったか」の体験ではありません。

ネオゲノミクス(NEO)とは?がんの遺伝子検査に絞った検査ラボ

ネオゲノミクスは、がん患者の組織や血液を調べて「どの遺伝子に変異があるか」を判定し、医師が治療方針を決める材料を提供する会社です。自分で薬を作るのではなく、薬を選ぶための検査を請け負う立場だと考えると分かりやすいと思います。日本語のメディアでは「ネオゲノミクス」と表記されています(株探US・みんかぶ米国株・日経会社情報DIGITAL)。

項目内容
ティッカーNEO
会社名NeoGenomics, Inc.(ネオゲノミクス)
上場市場ナスダック
事業がんの遺伝子検査・がん診断サービス
2026年4〜6月期 売上2億200万ドル(前年同期比 +11%)
時価総額約23億ドル(小型株)
配当なし(無配)
表1: NEOの基本スペック。売上はNeoGenomics公式プレスリリース(2026年7月28日)より。時価総額は株価情報サイト集計をもとにした2026年9月時点の概算です。

この会社の数字を見るうえで肝になるのは、検査1件あたりの単価です。検査件数が大きく増えなくても、高度な検査の比率が上がれば売上は伸びます。後述しますが、直近の決算はまさにその形でした。

AI自動売買システムがNEOを拾った理由

先に正直に書いておくと、私のシステムは企業の中身を一切見ていません。21EMA(21日指数平滑移動平均=直近21日の平均的な値動きのライン)を基準にしたスイング手法で、株価がこのラインを上抜けて勢いが出たところで買い、下に割れたら売る。それだけです。NEOは2026年8月21日にこの買いシグナルが出ました。

項目内容
取得日2026年8月21日
取得単価16.42ドル
数量72株
評価単価(2026年9月11日)17.53ドル
含み損益+79.92ドル(+6.76%)
表2: moomooのペーパー口座(シミュレーション)での記録。2026年9月11日時点。

ただ、ここで気をよくしないように数字を添えておきます。このシステムの累計成績は確定16トレードで勝ち4・負け12、累計マイナス1,222ドルです(2026年9月11日時点・ペーパー口座)。NEOが含み益だからといって、システムが優秀という話ではまったくありません。毎週の記録は【実績公開】AI自動売買 第8回に残しています。

2026年4〜6月期の決算を公式資料で確認した

NEOの2026年第2四半期決算を読むときの3つの視点を整理した図解。売上は前年比11%増だが、GAAP最終黒字200万ドルには債務消滅益1,100万ドルが含まれ、通期はGAAPで3,400〜4,200万ドルの赤字見通し

ここからは二次情報ではなく、会社の公式プレスリリースを開いて拾った数字です。GAAP(米国の会計基準どおりの数字)と非GAAP(会社が一部の費用を除いて調整した数字)を必ず分けて書きます。ここを混ぜると印象が大きく変わるためです。

項目2026年4〜6月期前年同期
売上(GAAP)2億166万ドル(+11.2%)1億8,133万ドル
臨床検査売上1億8,700万ドル(+14%)
NGS(次世代シーケンサー)売上前年比 +26%
検査1件あたり単価515ドル(+12%)
粗利益率(GAAP)45.6%42.6%
粗利益率(調整後・非GAAP)48.1%45.4%
最終損益(GAAP)+224万ドル−4,509万ドル
調整後EBITDA(非GAAP)1,447万ドル(+36%)1,068万ドル
調整後希薄化EPS(非GAAP)0.05ドル0.03ドル
表3: NeoGenomics公式プレスリリース(2026年7月28日)より筆者が作成。GAAPと非GAAP(調整後)を分けて記載しています。

「黒字転換」の中身を見る — ここが一番大事

ニュースの見出しは「黒字転換」になりがちですが、会社自身がプレスリリースに「四半期の純利益には1,100万ドルの債務消滅益が含まれる」と明記しています。200万ドルの黒字は、転換社債の借り換えにともなう一時的な利益に支えられたもので、これを除けば黒字ではありません。会社が公開している調整表を見ると、この債務消滅益は1株あたり0.09ドルに相当します。同じ四半期の調整後希薄化EPS(非GAAP)0.05ドルより大きい、という関係です(NeoGenomics公式・2026年7月時点)。

さらに、会社が同時に出した2026年通期の見通しはGAAPで3,400〜4,200万ドルの最終赤字です(従来見通しは5,000〜6,300万ドルの赤字)。赤字幅は確かに縮んでいますが、黒字化の見通しではありません。一方で非GAAPの調整後EBITDAは5,600〜5,800万ドルへ上方修正されています。この2つを並べて読まないと、実態を取り違えます。

私が決算を見るときに必ず確認しているのは、(1)GAAPか非GAAPか、(2)一時要因が混ざっていないか、の2点だけです。地味ですが、ここを飛ばすと「黒字化した成長企業」という誤った像ができあがります。決算そのものの読み方は決算とは?株価が急変する理由を初心者向けに解説で整理しました。

強気材料と弱気材料を並べる

NEOの強気材料と弱気材料を2列で比較した図解。強気はNGS売上+26%・検査単価515ドル・RaDaR STのメディケア3適応目・手元資金1億4,600万ドル、弱気は債務消滅益込みの黒字・検査件数+2%の鈍さ・司法省との民事和解・通期GAAP赤字見通し

強気材料

  • 高単価の検査へ構成が移っている。NGSを使う検査の売上が前年比26%増。検査件数の伸び(+2%)より単価の伸び(+12%・1件515ドル)が大きく、量ではなく質で伸びている(NeoGenomics公式・2026年7月時点)
  • 血液でがんの残存を調べるRaDaR STの適応が広がった。2026年8月26日に、米国の公的医療保険メディケアの検査償還プログラム(MolDX)で免疫療法の治療効果モニタリングが対象に加わり、3つ目の適応となった(さらに2件が申請中)(NeoGenomics公式・2026年8月26日)。償還対象が増えることは、そのまま売上の土台が広がることを意味します
  • 手元資金に当面の不安が小さい。転換社債の借り換えを経て、四半期末の現金等は1億4,600万ドル(NeoGenomics公式・2026年7月時点)

弱気材料

  • 通期はGAAPで赤字見通し。会社は黒字化の時期を示していません
  • 検査件数の伸びが2%と鈍い。単価の改善はいずれ頭打ちになるので、どこかで件数を増やす必要があります
  • 規制・保険償還に業績が左右されやすい。第2四半期には、会社が自主申告したコンサルティング業務に関する案件で司法省との民事和解を完了しています(NeoGenomics公式・2026年7月時点)。決着自体は前向きですが、こうした外部要因の影響を受けやすい業態であることは変わりません
  • メディケアの償還額が業績の前提になっている。個人投資家が調べても読みにくい政策要因の比重が大きい銘柄です

100株買ったら円ではいくらになる?為替込みのシミュレーション

米国株では「株価は上がったのに、円に戻すと増えていない」が普通に起きます。私のシステムの取得単価16.42ドルで100株買ったと仮定して、為替の前提だけを変えて並べてみました。

前提買った時2026年9月11日損益
ドル建て1,642ドル1,753ドル+111ドル(+6.8%)
1ドル=150円のまま246,300円262,950円+16,650円(+6.8%)
150円→160円(円安に)246,300円280,480円+34,180円(+13.9%)
160円→150円(円高に)262,720円262,950円+230円(+0.1%)
表4: 株価は筆者のペーパー口座の記録。為替は実際のレートではなく、違いを見るための仮の前提です。手数料・税金は考慮していません。

怖いのは一番下の行です。ドルでは6.8%増えているのに、円では0.1%しか増えていない。銘柄選びが当たっても、為替で丸ごと消えることがあるということです。私がこの連載で個別株を追いながらも本資産の中心をETFに置いているのは、半分はこの理由です。くわしくは米国株の為替リスクとは?円安・円高で損益はどう変わるに書きました。

ひざきの所感|自分の本資産でも買うか?

買いません。ただ、事業そのものは面白いと思いました。がんの治療方針を決めるための検査という、景気で需要が大きく減りにくい領域にいて、単価の高い検査へ構成が移っている。数字の方向は悪くないんです。

それでも買わない理由は3つあります。1つ目は、通期でGAAPの赤字が続く会社の株価は、足元の業績よりも「いつ黒字になるか」という期待で動きやすいこと。私はその期待の上下に付き合えるほど、この会社を毎四半期追い続ける自信がありません。

2つ目は、業績がメディケアの償還という政策要因に強く依存していること。自分がどれだけ調べても読めない変数が大きい銘柄は、株価が下がったときに持ち続ける判断も、売る判断もできません。

3つ目は、私の本資産の中心がVTIやVYMのようなインデックス・ETFで、個別株は「勉強のために少額」という位置づけだからです。時価総額約23億ドルの小型株に、その限られた枠を割く優先順位にはなりませんでした。

とはいえ、システムが拾ってくれたおかげでこの会社を知れたのは収穫でした。自分では絶対に検索しなかった銘柄です。このシリーズを続けている理由は、正直そこにあります。AI自動売買の仕組みと全実績はAI自動売買まとめに置いています。

よくある質問

Q. ネオゲノミクス(NEO)はどんな会社ですか?

がんの遺伝子検査を専門にする米国の検査ラボ企業です。患者の組織や血液から遺伝子の変異を調べ、医師が治療方針を決める材料を提供します。2026年4〜6月期の売上は2億200万ドルで、そのうち臨床検査が1億8,700万ドルを占めます(NeoGenomics公式・2026年7月時点)。

Q. 2026年4〜6月期は黒字でしたが、業績は回復したと言えますか?

断定はできません。GAAPで200万ドルの黒字でしたが、会社自身が1,100万ドルの債務消滅益を含むと明記しています。通期の会社見通しはGAAPで3,400〜4,200万ドルの赤字です。赤字幅の縮小は進んでいますが、「黒字化した」と書くのは早いと考えています。

Q. NEOは配当を出していますか?

出していません。過去に普通株の配当を支払った実績はなく、会社は将来の利益を事業運営と成長への投資に充てる方針で、当面配当を支払う予定はないと米国SECに提出した年次報告書で述べています。配当収入を目的に買う銘柄ではありません。

Q. NEOは新NISAで買えますか?

米国の個別株は新NISAの成長投資枠で扱える商品ですが、実際に買えるかどうかは使っている証券会社の取扱銘柄次第です。つみたて投資枠では個別株は買えません。成長投資枠の対象と除外の考え方は新NISAで米国ETFは買える?成長投資枠の対象と除外にまとめています。購入前にご自身の証券会社の米国株取扱一覧でご確認ください。

Q. AIが選んだ銘柄を真似して買ってもいいですか?

おすすめしません。私のシステムはmoomooのペーパー口座(シミュレーション)で動いていて、累計では16トレードで4勝12敗・マイナス1,222ドルです(2026年9月11日時点)。勝っているシステムではありません。この記事は「機械が拾った銘柄を人間が調べ直すとどう見えるか」の記録として読んでいただけると、いちばん役に立つと思います。

まとめ

  • ネオゲノミクス(NEO)は、がんの遺伝子検査を専門にする米国の検査ラボ企業。ナスダック上場で時価総額は約23億ドルの小型株
  • 2026年4〜6月期は売上2億200万ドル(+11%)、NGS売上+26%、検査1件515ドル(+12%)。高単価の検査へ構成が移っている
  • ただしGAAP最終黒字200万ドルには債務消滅益1,100万ドルの一時要因が含まれ、通期はGAAPで3,400〜4,200万ドルの赤字見通し
  • 強みは高単価検査へのシフトとメディケア償還の適応拡大、弱みは検査件数の鈍さと政策依存
  • 私の本資産では買いません。事業は面白いが、赤字継続と政策依存を自分で追い切れないと判断しました

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免責事項

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の購入や売却を推奨するものではありません。株式への投資には価格変動リスクがあり、元本割れの可能性があります。とくに赤字が続く小型株は値動きが大きくなりやすい点にご注意ください。本文中の売上・利益・利益率・ガイダンス・時価総額・株価などの数値は2026年9月時点のもので、市況や事業環境の変化によって変動します。最新の情報はNeoGenomics, Inc.の公式IRサイトおよび米国SEC(EDGAR)の提出書類、ならびにご利用の証券会社の公式情報でご確認ください。本記事に記載したAI自動売買の売買記録は、すべてmoomooのペーパー口座(シミュレーション)によるもので、実際の資金による運用実績ではありません。新NISAの対象商品や税制の取り扱いはご自身の状況・証券会社によって結論が変わります。個別の税務相談は税理士等の専門家にご相談ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。

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