この記事を書いた人|ひざき
米国株をメインに資産運用中。AIと一緒に自動売買システムを自作し、ペーパー口座での売買実績を毎週そのまま公開しています。自分の資産額も毎週公開中。専門家ではなく、いま実際に手を動かしている個人投資家の目線で書いています。→ プロフィール
この銘柄は、私がAI(Claude)と作った自動売買システムがmoomooのペーパー口座(シミュレーション)で選んだものです。実際の資金による売買ではなく、売買推奨でもありません。
はじめに
「AIが選んだ銘柄って、結局どうなったの?」——そんな疑問を持つ米国株の初心者に向けた1本です。読むと、Xometry(ザメトリー/XMTR)という会社が何をしているのか、そしてなぜ私のAI自動売買システムがこの株を買い、そして損切り(損失を確定させて売ること)したのかが分かります。
先に結論をお伝えすると、Xometryは「AIを使った”ものづくりのマッチングサイト”」を運営する成長企業です。事業はとても面白いのですが、株価の値動きは荒く、私のシステムは本日(2026年7月24日)、ルールに従って−7.77%で損切りしました。「AIが選んでも勝てないことはある」——その実例として読んでいただければと思います。
なぜAIはXometryを選び、そして手放したのか
私のシステムは「21EMA(過去21日ぶんの株価をならした平均線)」を使ったスイング戦略で動いています。株価がこの線の上で押し目をつけたところを買い、線を割ったら機械的に売る、というシンプルなルールです。
記録(ペーパー口座)によると、システムは2026年7月7日にXometry株を取得しました。ところがその後、米国市場ではハイテク株全体が急落。7月23日にはナスダック総合指数が−2.15%(25,137.69)、S&P500が−1.21%(7,408.30)と大きく下げ、中東情勢を背景にした原油高やAlphabet・Teslaの決算不安が重しになりました。この地合いで小型の成長株だったXometryも売られ、株価が21EMAの目安(約92.08ドル)を下回ったため、7月24日に約86.96ドルで損切り。結果は−7.77%(−109.95ドル)でした。
正直に言うと、私のシステムの成績はまだ振るいません。ここまでの確定トレードは5回すべて負けで、累計損益はマイナスです。だからこそ「AIが選んだ=買い」ではない、と繰り返しお伝えしています。
そもそもXometry(XMTR)はどんな会社?
Xometry(ナスダック上場・ティッカー:XMTR)は、ひとことで言えば「AIを使った、ものづくりのマーケットプレイス」です。部品を作ってほしい企業(買い手)と、工場やメーカー(作り手)をオンラインでつなぐ仲介プラットフォームを運営しています。
最大の特徴が「Instant Quoting Engine(インスタント見積もりエンジン)」です。買い手が部品の設計データをアップロードすると、AIが価格と納期をその場で自動見積もりしてくれます。従来は何社にも相見積もりを取って何日もかかっていた作業が数分で済む——ここがXometryの売りです。
対応する加工も幅広く、CNC加工(コンピューター制御で金属や樹脂を削り出す加工)や3Dプリント、板金などをカバー。世界で5,000社を超えるサプライヤー(作り手)のネットワークを持ち、航空宇宙・防衛・医療機器・自動車といった精密さが求められる分野で使われています。

強気材料と弱気材料
投資を考えるなら、良い面と悪い面の両方を見る必要があります。まず強気材料から。Xometryの2026年1〜3月期(第1四半期)は売上高が約2億500万ドルと前年同期比+36%の高成長で、中心となるマーケットプレイス収益は+40%と加速しました。1株利益(EPS)は0.12ドルで市場予想の0.07ドルを上回り、通期の売上成長見通しも27〜28%へ引き上げ。5月には独シーメンスと5,000万ドル規模の提携も発表しています。決算後、株価は一時+41.86%と急騰しました。
一方の弱気材料。会計上(GAAP)ではまだ純損失(約527万ドルの赤字)で、黒字化は道半ばです。Protolabs(プロトラブス)やFictivといった競合も多く、価格競争に巻き込まれやすいビジネスでもあります。株価は1年で2倍以上に上がっており、期待が先行して割高になっている面も否めません。実際、複数のアナリストは「買い」としながらも、目標株価は70ドル〜98ドルとかなりばらついています(2026年7月時点)。

値動きの荒さは、下のチャートを見ると一目瞭然です。実際に触ってみたい方は、価格の上下の大きさを確かめてみてください。
ひざきの所感 — 自分の本資産でも買う?
正直な本音を書きます。会社としてのXometryは、私はけっこう好きです。「AIで面倒な見積もりを一瞬にする」というアイデアは分かりやすいし、実際に売上も伸びている。応援したくなる会社だなあ、なんて思います。
ただ、”自分の本当のお金で今買うか”と言われると、答えは「今は見送り」です。理由は単純で、1年で株価が2倍以上になった後の高値圏で、しかもまだ赤字。値動きも今回のように荒い。初心者の私が本資産で持つには、正直こわいなあと感じます。システムが損切りになったのも、地合い次第で簡単に振り落とされる株だという裏返しでもあります。もう少し株価が落ち着いて、黒字化の道筋がはっきりしてから、改めて考えたい銘柄です。
よくある質問
Q. Xometry(XMTR)は何をしている会社ですか?
A. AIを使って、部品を作りたい企業と工場・メーカーをつなぐ「ものづくりのマーケットプレイス」を運営する米国企業です。設計データから価格と納期を自動で見積もるサービスが特徴です。
Q. なぜAIシステムはXometryを損切りしたのですか?
A. 株価があらかじめ決めた目安(21EMA)を下回ったため、ルールに従って機械的に売りました。今回は−7.77%の損失でした。相場全体がハイテク株安だったことも影響しています。
Q. Xometryの株は「買い」ですか?
A. この記事は売買の推奨ではありません。高成長で注目される一方、会計上はまだ赤字で株価の変動も大きい銘柄です。投資判断はリスクを理解したうえでご自身で行ってください。
まとめ
Xometry(XMTR)は、AIで製造業の見積もりを自動化する注目の成長企業。事業は魅力的ですが、まだ赤字で株価の変動も大きく、私のAIシステムも今回は−7.77%で損切りとなりました。「AIが選んだ銘柄」でも、地合いや値動き次第で結果は損失になる——初心者ほど、良い面と悪い面の両方を見て、自分のリスク許容度に合うかを考えることが大切だと思います。
この銘柄を選んだシステムのしくみはAIと作った米国株自動売買のしくみで、実際の売買記録は実績公開シリーズで公開しています。同じ「AIが選んだ銘柄」シリーズのJFrog(FROG)、Oscar Health(OSCR)もあわせてどうぞ。
「AIが選んだ銘柄を調べてみた」シリーズ
自作の自動売買システムがシグナルを出した銘柄を、私が公開情報から調べ直しているシリーズです。全体像はAI自動売買まとめから。
✍️ 筆者:ひざき|2019年から米国株をメインに投資。AI(Claude)と自作した自動売買の実績や本資産を毎週公開しています。→ 筆者について
この記事のデータの出典
本文中の事業内容・業績・株価などの数値は、2026年8月時点で確認できた公開情報にもとづいています。企業の業績や見通しは決算のたびに変わるため、投資を検討する場合は必ず会社が自ら発表している一次情報でご確認ください。
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・商品の購入や売却を推奨するものではありません。株式・ETF・投資信託への投資には価格変動リスクがあり、元本割れの可能性があります。本文中の株価・利回り・業績・構成銘柄などの数値は執筆時点のもので、市況や商品性の変更によって変動します。最新の情報は、各運用会社・各企業のIR資料および各証券会社の公式情報、ならびに金融庁・国税庁の公表資料でご確認ください。税制の取り扱いはご自身の状況によって結論が変わるため、個別の税務相談は税理士等の専門家にご相談ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


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